おそらく開業しようと思っている誰もが気になるのは、開業する前にどれくらい自己資金を貯めておく必要があるのか?自己資金ゼロでも開業できるのか?というところだと思います。
いくらくらいが妥当な金額なのでしょうか?ゼロでも開業は可能でしょうか?
まず結論としては自己資金ゼロでも開業は可能です。特に、金利の低い今の時代にはそれほど苦労することもないかもしれません。私自身、自己資金ゼロで開業したのは今ほど金利の安くなかった頃でしたが、保証人となる父親が健在だったのでそれほど苦労はしませんでした。ただ、別の機会に説明しますが、当時の銀行は揃って「新規開業には貸せない」という対応でした。
自己資金としてはどのくらいあれば妥当なのか?について
おそらく明確な答えはありませんが、テナント開業の場合は開業資金の10~20%程度を自己資金から調達している方が多いようです。20%あると返済が楽になるようですね。具体的には、最近の開業資金が3000~5000万として、500~1000万くらいでしょうか?医院付き住居を新築する場合も同じような金額になると思われます。
少しでもリスクの少ない開業にしようと思うと自己資金と経験・スキルはしっかりということになりますが、ゆっくり経験を積みながら自己資金を貯めるのはいいことばかりではありません。私の場合は以下の理由から自己資金がほとんどないにも関わらず開業を決意しました。
体力・健康面のリスク
よく言われることですが、ある程度年齢がいってからの開業は体力的にキツイだけでなく、健康面でのリスクが高いと言えます。開業準備から開業したての頃はすべてを一人で行う必要があります。休みもほとんどありませんし、夜間に働くことも勤務医時代より多くなるかもしれません。
もし体調を崩して休まなければいけなくなったら代わりの人がいないため、当然ながら病院は閉めることになります。長期入院が必要な病気の場合は固定費が払えなくなって閉院するリスクもあります。40代になるまでにはなるべく病院の経営を安定させておきたいですね。
子供の教育費が心配
これは人によりますが、子供がいる勤務医にとっては切実です。開業資金を貯めながら教育費も貯めていくのはよほど待遇のいい勤務医さんしか難しいでしょうし、お子さんが高校、大学など一番お金がかかる時期には安定した収入がほしいですよね。
経験やスキル向上の鈍化
これはある程度経験を積んだ勤務医であればみなさん感じられたことがあると思いますが、一定のレベルに達するとあまり自分が伸びていると感じなくなるラインがあります。おそらく2~3年目あたりで一度、5~6年目あたりでもう一度がよく聞く話です。さすがに2~3年目で開業は未熟かと思いますが、私自身は5年目のころ自分がどんどん伸びていると感じられなくなってきたので開業しようと決意しました。単なる直感ですが・・・
開業は早い方がいい?遅い方がいい?
早ければ自己資金が少なかったり、経験が不十分だったりという問題がありますし、遅ければ体力的な心配や病院が軌道にのるのが遅れる問題もあります。あとは自分の都合と合わせての決断になるのではないでしょうか?
