開業医or勤務医?獣医師の将来的なビジョンの決定

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あなたは小動物臨床獣医師になることを決めた学生、または小動物臨床に進んだけれど今後の方向性に悩んでいる勤務獣医師だとします。

途中経過は様々ですが、最終的にどういう形を目指すか考えてみましょう。

 

 

小動物臨床の獣医は開業するかしないか、専門性を持つか持たないかによって大きく以下の4つのカテゴリーに分けられます。

 

開業医

  • 一次診療施設または1.5次診療まで行う総合病院経営
  • 専門病院経営

勤務医

  • 分院長または副院長
  • 専門性の高い勤務医

 

 

開業医or勤務医

 

開業医

開業医のメリットは自分のやりたいようにできることですよね。経営を楽しめる方にはいいかもしれません。うまくいけば年収1000万以上も難しくはありません。

一方、デメリットとしてはリスクを一人で抱えることになること。獣医一人の個人事業で始めた場合、ケガや病気で病院を閉めたら売上はゼロ、固定費の請求だけがくるので完全な赤字です。雇用保険はないので誰も守ってくれませんし、生命保険や医療保険、所得補償保険でまかなおうとすると毎月10万以上はかかるでしょう。

開業した方が収入がいいでしょ?と思ってる方、もうそんな時代は終わりました。今では開業獣医の6~7割が一般的なサラリーマンより稼げていません。もちろん、今後はもっと厳しくなっていくことが予想されます。また、休みが少なくなってしまうのも開業の悩みです。勤務医時代と比べると、家族と過ごす時間はずっと少なくなるので覚悟しておきましょう。

経営が嫌いな人にとっては経営のお仕事も苦痛になるでしょう。毎日売上を数えたり、銀行に入金に行ったり、従業員の給料計算や納税、保険料の支払いなど、診療以外の余計な仕事がたくさんあります。

 

勤務医

勤務医でいることのメリットは診療に打ち込めることです。基本的に余計な仕事は会社がやってくれますので、診療が大好きな先生にはおすすめです。

もしケガや病気をすれば会社や雇用保険が守ってくれますので、生活面も安心です。仮に勤めている病院の経営がうまくいかなくなってきたり職場が合わないと感じたら、また新しい勤務先を探せば大丈夫!獣医師募集はいくらでもあるので、免許さえあれば就職先が見つからないなんてことはありません。

デメリットは自分の未来が経営者に左右されることです。有能な経営者に当たって十分な待遇が得られればいいですが、仕事がきつすぎる、休日や休憩時間がほとんどない、何年働いても給料が全然上がらないなどの悩みは多いようです。最近は新しい考えを持った経営者や待遇のいい病院も増えているようですが、いまだに丁稚奉公時代の風習が残っている病院はたくさんあります。

また、基本的にルールは経営者が決めるため、思うようにならないことも多いでしょう。診療方針が経営者と合わない場合は苦痛な仕事になるかもしれません。

 

 

いかがでしょう?まず開業か勤務か、自分に合っている働き方を考えてみてください。ちなみに、私は実際に経営をしてみてそれをおもしろく感じられるようになりました。診療以外の面倒な仕事や勉強が非常に多いですが、とくに今の働き方に不満はありません。むしろ、40代のうちに臨床の現場からリタイヤしたいとも考えています。生涯臨床を目指している先生方には怒られそうですが・・・。

次回はジェネラリストとスペシャリストについてです。

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