期待していた初めてのフィラリアシーズン、つかの間の流行っている動物病院気分を味わった後はすぐに現実を叩きつけられます。あっという間にヒマな病院へ逆戻りした当院は、次のトリマーさんが見つからないで焦っていました。このまま見つからなかったら少なからず利用していただいているお客さんまで逃してしまうことになる。いよいよやばいなと。
まともな応募はほとんどありませんでしたが、1件だけ近場のトリミングサロンで3年働いたトリマーさんから応募が来ました!これが決まらなかったらさすがにトリマーナシでやらないといけないかと思いながら面接へ。期待をよそに、やってきたのはわりと地味めであんまりしゃべるのが得意じゃなさそうな方でした。ただ、正直悩んでいるヒマもなく、経験者というだけでも貴重なので即採用することにしました。
ところが働き始めてみるとわりと近くのサロンだったこともあり、そのトリマーさん希望のお客さんがけっこう来店してくれました。そしてついでに病院も利用する方がチラホラ。あんなに口下手だったトリマーさんも仕事となるとかなりお客さんたちと仲良くしゃべってるし、ほんと人っていうのは一緒に働いてみないとわからないものですね。おかげ様で、入社翌月からトリミングはプラマイゼロ。その後はもちろんしっかり黒字が続いています。
そんなわけで、病院は相変わらずパっとしないものの、トリミングが盛況なおかげでなんとか閉院の危機は乗り越えたように思えた1年目でした。
10話 あまりに早い資金ショート へ続く
