大学院時代の私は次の職場についてあれこれ悩み続けていました。
普通に開業しても難しいのは間違いない。まず、誰にも負けない専門性を身につけることを考えました。専門性のトップと言えばやはり欧米の専門医。調べたところ、一番簡単な方法としては大学院生になることらしい。ただ、これは当然ながらたくさんの費用がかかります。すでに妻子持ちだった私がアメリカで大学院生としてやっていくには最低2000万くらい必要と分かり、もちろんそんな貯金があるわけもないのでどうやってそれを稼ぐかを考え、行きついた先が株のデイトレード。貯金が200万くらいはあったのでそれを元手に勝負し、2000万貯まったらアメリカに行くと決めていました。結果は惨敗。当然うまくいかない可能性の高いことは覚悟していましたが、100万くらい溶かしたところで諦めることになりました。
次に考えたのは専門性の高い病院に就職して勉強することと、長く務めやすい体制の整った病院で勤務医としてやっていくこと。専門性の高い病院や大きい総合病院はなかなか自分の時間がとれないことが分かっていたので、家族との時間が大切になってきていた私は開業を視野に入れつつ、サラリーマンとしての獣医を模索し始めました。もし働き心地が良く、待遇もいい病院なら無理に開業する必要はないんじゃないかと。そして個人経営ではなく企業病院で探し、雇用体系がしっかりしていて診療もちゃんとしていそうな病院に就職を決めました。かなり遠方だったので今回の転居は家族に負担をかけたと思います。それでも、家族の時間もありつつ、ちゃんとお給料ももらえる職場と信じて旅立ったのでした。
3話 開業する覚悟と決意 へ続く
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