3話 開業する覚悟と決意

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2つ目の就職先の決定はかなり適当なものでした。なにしろ遠方の病院ですから、1泊2日で出向き、1日目に実習をしてそこで就職を決め、2日目には奥さんを呼び寄せて住む家を決めるというハードスケジュール。後々「こんなはずじゃなかった」が出てくるのも当然なわけで、これから就職先を探す方は単に職場の雰囲気や院長の人柄、獣医療レベルで判断せず、必ず労働条件を細かくチェックしておきましょう。ネットで出ている労働条件には載っていないことがたくさんありますので。

2件目の病院は診察時間が9:00~13:00および16:00~21:00の病院でした。これはわかっていたはずなのに、当時の私は労働時間が長いことをなんとも思っていなかったのです。結局、1日の労働時間は最短で08:30~21:00(休憩は1時間)の12時間半。もちろん、診察が長引いたり夜オペがあることもありますが、時間外手当はつきませんでした。休日は隔週2日なので1週間の労働時間は70時間以上。ご存知の方も多いと思いますが、労基法における1週間の労働時間は週40時間以内。それを超える労働は時間外手当として時給計算×1.25が、22時を超えるとさらに深夜手当がつくことが決められています。今から思えば、そういうところがちゃんとできていない職場で「ずっと働き続ける可能性」なんてそもそもないわけで、明らかに判断が甘かったと反省しています。

それでも徐々に待遇が良くなることを期待し、休日も潰して専門科の勉強もしつつ2年近く頑張ったのですが、昇給は微々たるもの(1年で平均3000~4000円)、賞与は1度もナシ、夜中の12時まで夜間携帯を持って夜間対応をしても1日5000円と一向に改善される様子がないためさすがにこれでは家族を養っていけないと思い、開業することを決意したのでした。

他の投稿でも触れていますが、もし勤務医の方が自分の労働に見合った給与をもらっていないと感じた場合、ぜひ一度自分の時給を計算してみてください。その時給はあなたが6年獣医学科に通い、国試に受かり、臨床経験を積んだ苦労が反映されているでしょうか?経営側にとって都合のいいように、安く使われてはいませんか?あなたの努力や苦労はもっと評価されてもいいはずです。下に時給の目安を記載しますので、参考にしてみてください。

新卒獣医の時給:1400円(月給約25万)

3年目獣医の時給:1700円(月給約30万)

副院長の時給:2300円~(月給40万以上)

4話 開業準備~前編~ へ続く

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