開業を決めた先生たちは病院の広さはどうやって決めているのでしょうか?実はこれがかなり重要なんですが、たぶんこれくらいだろうと適当に考えてしまっている先生がほとんどなんです。では何を基準に決めるべきなのでしょうか?
もちろんどの程度の医療を目指すのかというのも重要なんですが、店舗経営を考える上で一番重要なのは立地です。では郊外と都心、小規模(20坪未満)と中規模(20坪以上)で開業した場合をそれぞれ考えてみましょう。*新規で大規模病院の開業は考慮してません。
都心で小規模の場合
都心は家賃(または土地代)が高いのが特徴です。いい立地で始めようと思えば必然的に小規模で始めることになるでしょう。ただし、ここで注意点があります。駐車場が少ない(またはない)、待合室・入院室が狭い病院を開業した場合、売上はどうなるでしょうか?当然、一日に何十件も診察することは難しくなり、それでも固定費は普通の病院並みにかかることになります。つまり、診察件数の少ない病院になってしまうのです。
都会のど真ん中でいつまで経ってももう一人勤務医を雇ったり、移転したりする余裕のないまま小さい病院を続けている先生がいるのはそのためです。もしこの方法で開業する場合は専門性が高い病院や高級志向の病院など、客単価が高い経営を目指しましょう。
例:ショッピングモール開業、専門病院開業
都心で中規模の場合
当たり前の話ですが、初期投資がとても高くなってしまいます。毎月の固定費もずいぶん高くなるため、それなりの資金力がある方が大きめの規模で投資をする開業形態になります。一般的には企業が開業する場合や、規模を拡大したい先生の移転開業でないと難しいパターンでしょう。
新規開業にはリスクが高いと思われますが、大きく稼ぐ自信のある先生にはいいかもしれません。
例:センター病院開業、移転事業拡大
郊外で小規模の場合
強い競合がいなければ十分やっていけるスタイルですが、診察件数、客単価の上昇が期待できないため、あまり大きく儲けることは難しいでしょう。
初期投資は少なくて済むため、開業にあまり費用をかけられない先生、軌道に乗ったら拡大といった方法で無難にいきたい先生に向いています。
例:離島開業、農村開業、往診専門開業
郊外で中規模の場合
地方の動物病院開業で多いパターンかと思います。駐車場も広めに用意できるため、がんばれば獣医1人でも十分稼ぐことが可能です。固定費が高めになるためそれを補うだけの売上が必要ですが、都会と違って客単価を上げるのは難しく、その分診察件数を増やす必要があります。
病院の特徴や経営能力が試されます。
例:一般的な新規開業
ここまでの内容を踏まえた上で、自分の開業したい場所、診療スタイルに合った規模の開業を考えましょう。
